おかず書評⑬【喜ばれる人になりなさい】

【はじめに】
今年は色んなジャンルの本からインプットして、アウトプットの質を上げることで
自分や周りにいい影響を与え、人生を充実させよう。
そう決めた1月。
今回も、『色んなジャンルの本』に手軽にリーチできる電子書籍から選びました。
本書は、大ベストセラー【人は話し方が9割】の著者:永松茂久さん作品。
タイトルや帯からこの本は『ハウツー系』じゃなく、『哲学とか生き方』について
学べそうと、あまり触れてこなかったジャンルだったので興味を持ちました。
読み終えたら、ここ最近ぼんやりと頭を占拠していた『答えを出せなかった問い』
のヒントも得ることが出来ました♪
【こんな悩みや課題に効果的】
・親目線で、子どもへのとの接し方に悩んでいる
・自分の人生や仕事にパーパスを見出せない
・親の存在が小さくなって、最近あまり対話していない
こんな感覚に心当たりがあって、何とかしたいと思ってる方にピッタリ!
【僕がこの本の帯キャッチを書くなら!!】
仕事にしても私生活にしても、向こう側には必ず人がいる。
人と人で成り立つ人生において、我を貫いても誰も喜ばない。
ハンカチを脇に置いて、喜ばれる人への扉を開こう!
【あらすじ、本の構成】
先ずお伝えしたいことは、本書は著者である永松さんのドキュメンタリーであり、
実話がベースとなっている本です。
母親の深い愛情、父親の厳しさ、社会に出てからの周りの人たちとの関わり。
すべての人たちに対する『おかげさま(感謝)』の心。
出会ったすべての人に対する感謝と愛情で、その人の人生は成り立っている。
私たちも、日ごろから誰かと接する中で生きています。
子ども、親、親戚、学校関係、会社関係などなど。
本書は永松さんの人生における登場人物が描写されていますが、自分の人生に置き
換えた時に、自分ならどう考えるかな?どう受け答えする?その後どうする?など、
思いを巡らせながら読み進めると深みが増すと思います。
プロローグ:読書は最大の贈り物ー自己肯定感が低くて悩んでいる君へ
1.おかげさま母さん
お母さんがどんな経歴を歩んでこられたかの前提紹介
2.ギフト屋母さん
お母さんのビジネス感や商売の信条
3.応援母さん
誰よりも子どもを信じ、ある部分では譲らない芯の強さ
4.MOTHER
母の強さ、弱さ、周りに与えた影響
5.僕は必ずあなたを日本一の母にします
自分が日本一になることで、母を日本一のメンターに
最終章.喜ばれる人になりなさい
喜ばれる人とはどのような人のことを言うのか
エピローグ:未来にかける夢
このような章立て。
先ずは本書に欠かせない「お母さん」の人物像。
ハマっていたこと、商売人としての気質や性格、考え方などを理解します。
この時点で、自身の両親であったり、子どもがいるのであれば親としての自分を
重ねてみると、感情移入しやすいでしょう。
何故なら、子育てに通ずる哲学が考え方・言葉として随所に表れているからです。
経営的な要素もしっかり出てきます。
著者は、ご両親が経営者だった影響もあったのか、当時の子どもとしては早くから
商売を意識していたようです。※1984年、当時10歳の時に起業を決意
昨今で言うと、学生起業家や実業家の人が増えていますが、あの時代では珍しい。
当時で言うとかなり早熟ですが、今の子どもだと割とあり得るのかも。
念願のたこ焼き屋オープン時の逸話や、起業時あるあるの資金繰り問題、方向性や
業種を変えていくときの心情変化など、彼自身のビジネスにまつわるエピソードも。
今そういうステージに居る人には特に役立つでしょう。
また、どんなビジネスにも重要だと思う哲学も。
彼の母親も商売を営む人でした。
お坊さん・経営者、多様な経験もある彼女の言葉が随所で刺さります。
一部を抜粋して紹介すると
〇我を抜きましょう
これはご両親ともにおっしゃっていた言葉。
自分のプライドを優先して、商売に関する本質に蓋をする。
若かりし頃の永松さんに、商売の基本は自分ではなくお客様や
従業員に目を向けることだと教えられた一言。
〇メンターって何ですか?
『本当のメンター(リーダー)とは、多くのことを成し遂げる人
ではなく、自分をはるかに超えるような人材を残す人。』
自分の枠以下に収まる人達の組織をいくら作っても、それ以上
の発展は見込めないですからね。
〇相手の気持ちを考えるという事
エピソードとしては、知り合いである食堂を営んでいたおじさんに、
さっき食べたステーキがいかに美味しかったかを話したこと。
これに対して、『おじさんの気持ちが分かってない』と叱った話。
人の痛みが分かる人になりなさいよというメッセージでした。
このように、ビジネス哲学的なエピソードも多数あり、母親からこんな話が聞ける
という環境は凄いなと思いつつ、自分は子どもにそんな話をしているだろうか?
部下に対しては?と振り返ったときに、全然出来てないと恥ずかしくなりました(笑)
本質的には、子どもに対する興味や対話量の違いを感じましたね。
それが、メインテーマでもある『愛』に通ずるポイントであり、本書が一番伝えた
いことの一つなんだと感じました。
【一番刺さったのはココ!】
出会った人に感動を
永松さんのお母さんがずっと信条にしてきた考え方です。
効率的を求めれば、時短とか利便性って価値は上がります。
それ自体はもちろん現代において重要だし、求められるコスパでもある。
ただ、コスパを重視しすぎることで、何となく無機質なモノやサービスに。
一方、人に感動を与えたり、記憶に残って「リピートしたい」って思われるものは、
案外めっちゃ非効率だったりする。
例えば、一人の顧客に徹底的にフォーカスしたサービスとか。
エコノミーの特性はだんだん『数より質』に移ってきている中、この考え方はこれから
の時代に合ってると思う。
効率よりも人と人の思いやりが重視された時代に、徐々に戻ってきている感覚もある中、
そこを貫いてきた彼女の人格や人柄に感銘ですね!
【まとめ】
久しぶりに、本を読んで泣きました。
齢40を過ぎてから涙もろくなってるのか、ドキュメンタリーで泣いたのは二冊目(笑)。
彼に一番大きな影響を与えた人は母親でしたが、誰しも自分の人生にとって大切な教え
をくれた人は何人もいると思います。
僕が感心したのは彼の『素直さ』。
母親との会話をメモしたり、何十年経ってから本に書けるぐらい覚えている。
色んなシーンごとに、いつも母親語録から引っ張ってきて、それを指針に行動できる。
そんな素直な人なかなか居ないよなぁと思いました。
自分に置き換えると、仕事でメモすることは少なくなったし、偉い人からの接辞とかも
だんだん有難味が薄れてきてひねくれてきてたかも(笑)
逆に、韓国ドラマとか、本読んだとき、プライベートの方が記録したり見返したりして
振り返ってる感があるなと。まぁそれは人それぞれですかねw
また、本書が【人は話し方が9割】がベストセラーとなり日本一の称号を取ったことで、
満を持して出版されたものだという事を、読んで初めて知りました。
是非ご自身で読んで頂きたいので詳しくは書きませんが、見習うべきは彼の
実直で純粋な思考と行動力だということを改めて感じるエピソードでしたね。
本書が一番伝えたいことは、タイトル通り『喜ばれる人になる』ことです。
それは決して、誰かの顔色を伺いながら自分を殺して生きなさいという事ではなくて、
自分と向き合い、他人に愛をもって接することで、必然的に喜ばれる人になれるんだと
いう意味です。
これは、ビジネスにおいても、私生活においても同じこと。
現世は人と人が繋がることで成り立っている前提で、忘れてはいけない概念であり、
生きる本質でもあるという事を、読み終わった後に実感出来ると思います。
毎日目標に向かってひた走っている現代人にピッタリな本書。
少し立ち止まって自分と向き合うためにも、是非読んでみて下さい!
【あとがき】
これまで、書評を10冊以上してきたんですが、所謂ビジネス書がメインでした。
冒頭に書きましたが、本書は実話をベースとしたドキュメンタリー。
最近読んだドキュメンタリーはオンデーズの復活物語【破天荒フェニックス】ぐらいで、
殆ど読んだことがありませんでした。
ちなみにこれでも泣きましたけどねw
だから、今までの書評テンプレで纏められるかな?と思ってたんだけど、ビジネスにも
活かせる哲学的な気づきがたくさんあったので、いつものスタイルで表現してみました。
ただ、分かりやすいテーマとその骨子に基づいた構成というよりは、移り行く物語の中
で、ポイントになる部分を出来る限りネタバレ無しで書くのは思った以上に難しかった。
あと、前回の書評で『付箋の付け方』を学んだので、kindleでカラー付箋を付けながら
読み進めたんですが、後追いするときにカラー縛りで呼び出したり出来んやんか。。。
思ってたのとはちょっと違いましたww
※最終的には呼び出し方分かりました(笑)
感想を直接聞くことが出来ないので、何かしらのフィードバック頂けると有難いです!
それではまた来週お会いしましょう^^
【著者について】
著者:永松 茂久
経歴:大分県生まれ。たこ焼き屋を目指して銀だこ入社、その後独立を経て
飲食業界で業績を伸ばす傍ら、講演や執筆でも活躍。現在は出版活動
に集中し、ベストセラー作家に。
著書:人は話し方が9割 いわずと知れた大ベストセラー
人は聞き方が9割
20代を無難に生きるな
30代を無駄に生きるな
40代をあきらめて生きるな 他多数
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません