おかず書評⑧【言語化力】

はじめに
次から次へと言葉がポンポン飛び出てきて、ずっとしゃべり続けられる人。
議論の時に言葉に言葉を重ねていつも論破してしまう人。
どこにでもこんなタイプの人っていますよね。
僕は逆で、言葉を選ぶのに結構時間がかかったり、考えが纏まらなくてすぐに返事が
出来ず、相手をイライラさせてしまうことも。
考えていることを瞬時に言葉にできる人の頭の中って、一体どうなってるんだろ?
って疑問が前々からありました。
本書の著者『三浦さん』は、NewsPicksという情報メディアでよく拝見していて、
とにかく喋る人のイメージ。
冗談で汚い言葉使うこともあるんだけど、言葉の選び方や並べる順番、たとえ話なん
かもめちゃくちゃ考えられてるなって尊敬してました。
博報堂出身ということもあり、『一言で表す訓練』を相当してきたのがよく分かる。
そのキャッチコピーはどういう思考から生まれるんだ?っていう興味と、三浦さんの
考え方を知りたかったことが、本書を手に取った理由でした。
【こんな悩みや課題に効果的】
・人にわかりやすく説明するのが苦手
・パッと気の利いた言葉が思いつかない
・起きている事実をついネガティブにとらえがち
こんな感覚に心当たりがあって、何とかしたいと思ってる方にピッタリ!
【僕がこの本の帯キャッチを書くなら!!】
世の中のあらゆる事象は言葉で定義されている。
言葉によってその価値は変動し、人の行動さえも変える。
言葉の魔力を身に付けて、人生の手綱を取り戻せ!!
【あらすじ、本の構成】
言葉は道具である。
その道具には使い方があって、上手く使いこなせばビジネスでも人間関係でも強い武器
ともなるし、その逆もしかり。
言葉に無頓着であることは、人生の主導権を放棄しているのと同義。
『言葉の作り方・使い方』を知ることで、人生にチャンスと色を吹き込む武器にしよう。
言葉にすることの基本原理として
0.スタンスを決める
1.本質をつかむ
2.感情を見つめる
3.言葉を整える
このステップを考えのクセとして置くこと。
上記をベースとして、様々な『名言』とともに言語化することの意義を教えてくれます!
1.すべては言葉で変えられる~仕事も人間関係も~
2.「言葉にする」方法
3.印象に残る言葉、一生残る言葉を作る
4.言葉で人を動かす
5.言葉で未来を指し示せ
このような章立て。
5章36項目で言語化のスキルや本質を紹介しています。
著者である三浦さんはラップも大好きで、ところどころに有名ラッパーの歌詞が入って
いたり、独特な言い回しなんかも見られます。
とにかく言葉の選び方や使い方が秀逸。
彼を知らない人でも、なんとなく文章に引き込まれていく感覚を味わうでしょう。
基本的にはすべて三浦さんが話している調で書かれていて、途中で急に感想が入ったり、
偉人の名言などもふんだんに紹介されています。
名言の中には先輩とか知り合いの言葉もあったりして、彼がこれまで言葉に強い拘りを
もって生きてきたことが随所で感じられます。
各項目は、言葉の作り方や磨き方のお作法となっています。
一部を抜粋して紹介すると
〇どんどん言葉にしてみる
これを言ったらどうなるかな?という恐怖で言葉に出せないという事はよくあるが、
磨きたいなら絶対的に『量』を意識するべき。質はそこから生まれる。
『私は失敗したことがない。但し1万通りの上手くいかない方法を見つけただけだ。』
Byトーマス・エジソン
〇逆張りをしてみる
あえて一般回答と逆の強いメッセージを使うことで、「え?」を引き出す。
僕も仕事においてはよく使う。「仕事を辞めたいんですが」と相談に来た部下に対して、
事情を聴いたうえで「そうか、なら今すぐ辞めよう」と伝える。
詳細端折ってるけど、だいたい次の日から元気に出勤してくれるんですよね笑
〇数字の経営より言葉の経営
経営指標として使われるKPIや業績はただの目標数値であり、意義は表さない。
人を動かすのはいつだって感情であり、感情を動かすのは明確に言語化された目的。
数字だけでは、人は頑張れない。
やる気を引き出せるような強いワードで、ビジョンを定義することが数字より重要。
このように、普段あまり考えない『言葉にするスキル』について、様々な角度から
ヒントを与えてくれます。
言葉を紡ぎ出すのに頭をフル回転させるって、歌詞でも書くみたいですよね。
歌を聴いたときに、メロディと歌詞から自身の状況が重なって涙が出たりやる気に
なったりするのは、一言一言がしっかり考えられてるから。
それぐらい言葉が人の感情や行動に影響を与えるってことを理解すれば、生活の中
で使ってる言葉に対する考え方も変わってきますよね!
【一番刺さったのはココ!】
言葉で人を動かす
この引用は、章のタイトルでもあり、言語化する目的が凝縮されていると思います。
動かす『人』とは、他人であり自分だと思います。
事実のとらえ方で自分を動かし、表現の仕方で人を動かす。
感情や概念を言葉で表すことで、初めて人は認識できるようになり、心を動かされる。
そこから感情に働きかけ、人の行動に変わる原動力となります。
言葉は使いようなんですね。
この章全体でその重要性を説明しているので、ここは是非ご自身で考えながら読んで
みてほしいと思いました。
ブログなど、言葉でその全てを表現するコンテンツでは特に大事な思考だと思います。
もともと上手な人でも、答え合わせにも、参考にもなると思いますよ♪
【まとめ】
『はじめに』で書いたように、僕は言葉を紡ぎだすスピードや上手な表現の仕方などに
重要性を感じていましたが、本書を通じて考え方が変わりました。
上手いかどうか、早いかどうかも確かに場面によっては大事なんだけど、結局のところ
何をどう言葉にするのか、それによって誰に影響を与えるのかが本質ですね。
言葉によって、過去の意味さえも変わるし、意味が変わると抱く感情も変化する。
どんな苦い経験でも、意味のつけ方次第で『必要だった経験』にできる。
“LIFE is Contents"
著者である三浦さんの言葉で、
『生きてる中で起きることすべてが捉え方次第でコンテンツになる』
という意味です。
人生には苦難や悲しみも含めて様々なことが起こります。
良いことも悪いことも、起こった事実は一つでも、解釈と表現は無限です。
事実が変わらないのであれば、自分にとって意味のある捉え方を繰り返していく事で
全てを学びに変えることが出来ますね!
本書では、言葉にする技術ではなく、本質的な言葉の意義を学べます。
つまり「こういう時はこう言え」ではなく、「自分の信念に従えばこの言葉」ですね。
考えてない事は言葉として出てこないので、やはり重要なのは表面ではなく中身。
誰もが認める正解の言葉でなくてもいいので、自分のスタンスから出る自分の言葉で、
人生を鮮やかに彩りましょう!
本書がそのヒントを与えてくれることは間違いないです!!
【あとがき】
三浦さんはNewsPicksのコンテンツによく登壇されるんだけど、先日の【THE UPDATE】
という番組で
・『 LIFE is Contents』
・『悲観は気分、楽観は意志』
※フランスの哲学者アランの言葉で、気分に任せるとどんどん悲観的になっていくが、
意志を持って解釈することでポジティブに捉えてパワーが得られるという意味
この二つの言葉を使って哲学の話を語られていました。
どちらも、本書の中で触れている思考の一つ。
本書の出版はちょうど二年前。彼の哲学は一貫してるなぁと改めて思いました。
話すとちょっと舌っ足らずな感じなんですけど、そこがまた癖になる笑
ビジネスパーソンとして、僕の中でかなり好きな人なので沢山の人に知ってほしいです♪
さて、今回でブログ記事9つ目で、次回はとうとう区切りの10作目。
楽しみにしててくださいね♪
それではまた来週お会いしましょう^^
著者:三浦 崇宏
経歴:ザブレイクスルーカンパニーGO代表、クリエイティブディレクター
様々な情報メディアに登壇する経営者兼PRクリエイター
現在ではスタートアップ企業へのエンジェル投資も
著作:超クリエイティブ 「発想」×「実装」で現実を動かす
「何者」かになりたい 自分のストーリーを生きる
人脈なんてクソだ。――変化の時代の生存戦略
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません